大河ドラマヒロインの夫を救った男(電子書籍2年記念特別展・絶版本のヒーローが歴史を動かす!1)

会津上杉景勝討伐に向かっていた徳川家康は、石田三成の京都での挙兵を知ると、下野(栃木県)小山から軍を返した。東海道を進軍する父家康と別れ、嫡男の秀忠は別働隊を率いて中仙道を西へと向かった。
その途中、信濃(長野県)上田城には、名将の誉れ高き真田昌幸・幸村がいて、石田三成に味方する姿勢を見せていた。
 秀忠はこれを討とうとするも、真田父子の巧みな軍略に翻弄されて苦戦を余儀なくされる。
一方、家康は秀忠が合流せぬままに、石田三成との決戦を迎えた。小早川秀秋の裏切りもあって、家康は勝利を収めることができたが、天下分け目の一戦に間に合わなかった秀忠に対しては、面会を拒否するという厳しい態度を示した。

廃嫡の危機にすらされされていた秀忠を弁護したのは榊原康政
幼少期より家康に従ってその武名を知られた歴戦の勇士である。
康政は秀忠の遅参がやむをえぬものであったこと、
そして親子の情こそが天下泰平の礎ともなることを懸命に説いた。
 ようやく家康から許された秀忠は後に徳川幕府の二代将軍となる。
この秀忠の正室浅井長政の娘である江。平成23年 NHK大河ドラマヒロインである。

徳川将軍家は最後の将軍慶喜まで十五代続くことになる。

https://hon-to.jp/asp/ShowSeriesDetail.do?seriesId=B-MBJ-20224-100522670-001-001

榊原康政」(菊池道人著 PHP研究所)

紙製本 PHP文庫 2001年