近代作家が描く「平家の世界」(特別展・平清盛とその時代を知る本)

平清盛太政大臣に任じられてから700年後。徳川幕府は崩壊し、武士の時代は終わる。代わって誕生した明治政府の文明開化政策は大量の西洋文明の流入を促進し、国民の思想も大きく変容した。そうした時代の潮流の中で育まれたわが国の近代文学。「平家」の世界を新しい視点で脚色した傑作も誕生した。

羅生門・鼻 (新潮文庫)

羅生門・鼻 (新潮文庫)

頼朝旗揚げの背中を押した文覚の出家の原因となった道ならぬ恋を描く「袈裟と盛遠」、鹿ケ谷事件に連座して流罪となった俊寛の古典とは異なった姿を描く「俊寛」も収める。

瀧口入道 (岩波文庫)

瀧口入道 (岩波文庫)

悲恋の果てに出家した平家の侍を描く。