「「畠山重忠(三)」

畠山重忠(三)
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後白河法皇の「毒を以て毒を制す」策謀は騒乱を誘発するだけではないか、との疑問を抱いた傀儡子の左近は、平家側にある神器を奪還することで戦争終結させることを企てる。一方の重忠は武士の道理に基づく政を目指す頼朝に共感するも、弟である義経までも排除しようとする冷徹さには違和感も覚えるが:。変革期に苦悩する男たちの姿は。

アジア主義の行方・宮崎龍介小伝

江戸後期から日清戦争までの知識人たちはアジアをどう見ていたのか?そして、第二次世界大戦へとつながる要因は何であったのかを検証する「アジア主義の行方」。父滔天の志を受け継ぎ、中国との戦争回避に身命を賭した人物の足跡をたどる「宮崎龍介小伝」。今だからこそこの書を!

https://bccks.jp/bcck/150631/info

手塚治虫のもう一つの顔

https://www.yamakawa.co.jp/product/15110

「空を越えて ラララ星の彼方」東京下町の家、白黒テレビの画面で腕を振り回しながら水中に潜るアトム。幼いころの記憶の最果てである。「鉄腕アトム」など数々の名作を産み出した手塚治虫は実は大人向けの漫画も手掛けていた。巨匠の一面、名作の舞台裏を担当編集者が明かす。著者の峯島正行氏は大正十四年に横浜市に生まれ、早稲田大学卒業後、実業之日本社に入社したが、同社刊「週刊漫画サンデー」編集長として手塚治虫と苦楽を共にした。その後、有楽出版を創業し、代表取締役となる。評者は同社発行「歴史・時代小説事典」の執筆者の末席に名を連ねたこともあったが、監修の労をとられた尾崎秀樹先生が会長を務められた「大衆文学研究会」にて峯島氏とのご縁が生じた。同会神奈川支部の代表も務められるなど旺盛なおかつ多彩な活動を展開された峯島氏は平成二十八年十一月、今回紹介の著書原稿完成の直後に逝去された。厚恩に深謝しながら合掌。
それにしても、ロボットが活躍する人工知能時代の到来に評者は楽観的になれないのはなぜなのか?アトムが運んでくれた夢と重ね合わせることがどうしてもできない。(本の博物館館長代理・菊池道人)

サーカスの馬との再会

いつか再会したい思っていた本。主人公はあの頃の自分とよく似ていた。

新潮日本文学〈52〉安岡章太郎集 (1972年)

新潮日本文学〈52〉安岡章太郎集 (1972年)

館長代理の書評です。http://www.olivenews.net/news_40/newsdisp.php?n=149172

偉大なる発信と受信〜丸屋武士著「嘉納治五郎と安部磯雄」

柔道と野球で我が国の近代スポーツの礎を築いた二人の偉大なる先達の足跡をたどる。真の国際人のあり方を問う一冊。

嘉納治五郎安部磯雄 近代スポーツと教育の先駆者

丸屋武士著 定価2600円+税

発行所 明石書店http://www.akashi.co.jp
[rakuten:book:17129463:detail]

館長代理の書評です。http://www.olivenews.net/news_40/newsdisp.php?n=148921